コラム

令和5年度 3年目職員フォローアップ研修 実施報告

令和5年10月18日(水)に令和5年度の3年目職員向けのフォローアップ研修を行いました。その概要と実施報告をさせていただきます。

目次

1.フォローアップ研修の趣旨・概要
2.実施報告
3.アンケート結果報告
4.まとめ

1.フォローアップ研修の趣旨・概要

今年度のフォローアップ研修の趣旨として、

「初心を忘れないように一年一年を振り返り、その時々の課題に向き合い次の目標を企てる」

「中堅職員以降へのステップとなるように、基礎的かつ必要な知識や技術を身に付ける」

のもと実施されました。

研修内容については、前回の研修にて参加者が興味を持っていることや学びたいことをテーマとして発表してもらいましたが、前回の研修から今回までの期間で、そのテーマ内容に関わることができたことやアプローチした事柄などを情報共有してもらいました。つづけて、「社会福祉法人の役割~地域における公益的な取り組みについて~」を当法人職員が講師を務め講義をしていただきました。その後、その講義内容をもとに参加者でグループディスカッションを実施いたしました。

2.実施報告

理事長からご挨拶を頂き、実行委員であるチームリーダーから研修の趣旨・概要の説明を行い本研修がスタートしました。

はじめに、前回研修で発表したテーマについてどのように関わることができたかを、参加者へ向けて一人一人発表をしていただき情報共有を行いました。すぐに取り組んだ職員や、いずれ関わりたい仕事につながる業務に取り組んでいる職員がいましたので、各事業所で能力を発揮し、自ら積極的に行動したり、仕事を任せてもらえたりしていることがよくわかりました。研修実施者としては、フォローアップ研修が実務につながる研修となっていることを確認できたためよかったです。

つづいての社会福祉法人の役割についての講義は、質疑応答や講義後のグループディスカッションの時間があてられていましたので、講義内容の理解を深め、社会福祉法人の職員として、何ができるか活発な議論ができ、具体的な話題も出ていました。講義のあと、講師も交えた時間を作ることで、より理解が深まり、ディスカッションの質が向上していたのではないかと実感しております。今回の講義のように、講義からディスカッションへ移行する流れは今後の研修で取り入れていきたいと思います。

3.アンケート結果報告

参加者から頂いた感想やアンケートを掲載します。(一部抜粋)

「講義を受けて、“地域共生社会”に向かって法人が色々なことをしていることがわかりました。(その中のひとつ)子ども食堂はどの様に取り組んでいるのか全く知らなかったです。厨房さん達や、高校生の人たちが頑張っているのを知れた事がすごいなと思いました。地域に根差した法人なんだと改めて思いました。」

「営利を目的としてはならないという理由から、法人税などの税制上の優遇措置がとられていることは知っていましたが、大企業よりも利益率が高いのは何故か、その点に関しては矛盾していると疑問に感じていました。要するに、他の事業形態の法人とはどのようにしてイコールフッティングしているのか、という点がわかっていませんでしたが、今回の講義を受け、“公益的な取り組み”を行うことで得た利益を社会に還元し、対等な条件としている。という説明が腑に落ち、わかりやすい講義だったと思います」

「前回の内容とリンクして今の自分とちょっと前の自分を比べることができてよかったです」

「支援員さんは利用者さんに対して、耳をかたむけることを意識し、考えて仕事することを意識しているとわかり、いい支援をしようとしているのが伝わりました。食事も大事だと言ってくださり、利用者さんもご飯を食べる前は不調でも、食べた後は不安が和らぐのか元気に過ごされていたりすると聞いて、改めて、食事は大切なんだなと思いました。また、献立作成に携わっているので、今後も喜んでもらえるようなメニュー作りに努めたいと思いました。」

「これからは法人の役割を理解した上で、3年目職員としての役割を意識し、他部署の方とも“チーム”として利用者さんや地域に対して貢献できるよう努めていきたいと思います。」

4.まとめ

今回は3年目職員へ向けて講義中心となる座学形式の研修となりましたが、務めていただいた講師のおかげもあり、また、参加者全員の勉強熱心で向上心溢れる姿勢のおかげもあり、本研修で学んだことを実務への還元が期待できるような研修となりました。我々研修を主催する側の準備ももちろん大切ではありますが、研修参加者のメンタリティ、マインドセットがより良いものであればあるほど充実した研修になるのだと改めて実感しました。研修当日に至るまでの期間に何かしらの取り組みを行うこと、ここを考察し重点的に詰めていくことも必要なのではないかと収穫を得た研修にもなりました。今後も、参加する職員が中堅職員へステップアップしていけるよう、よりよい研修を目指して引き続き取り組んでいきます。