コラム

実際に行っている栄養ケアマネジメントの流れ

私は当法人で栄養ケアマネジメントを担当しています。

昨年度より栄養ケアマネジメントを再開しました。まだまだ経験は浅いですが、当法人で現在行っている栄養ケアマネジメントについてお話したいと思います。これから栄養ケアマネジメントの導入を考えている方の参考になれば幸いです。

【目次】:
1.栄養ケアマネジメントとは
2.当法人での栄養ケアマネジメントの方法
3.これから行っていきたいこと
4.まとめ

1.栄養ケアマネジメントとは

栄養ケアマネジメントは、ヘルスケアサービスの一環として、個々人に最適な栄養ケアを行い、その実務遂行上の機能や方法手順を効率的に行うための体制を言います。
入所時に栄養スクリーニングを行い、栄養アセスメントの結果から栄養計画を作成します。その計画に基づいて管理栄養士は、①適切な食事の提供、②栄養相談、③栄養摂取状況や栄養状態のモニタリング、などの栄養ケアを実施していき、この栄養ケアが適切であるかどうかを定期的に再評価して、栄養ケア計画の変更を行っていきます。これら一連のマネジメントを実施することで、「栄養マネジメント加算」が算定することができます。
当法人のコラムにいくつか栄養ケアマネジメントについて記載していますので、是非参考にしてみてください。

2.当法人での栄養ケアマネジメントの方法

当法人でも1.でお話したことをベースに進めています。まず初めにスクリーニング(低栄養のリスクの把握)を行い、アセスメント(低栄養の状態について客観的な指標に基づき評価し、解決すべき課題を把握)をし、この結果から栄養ケア計画(利用者の個々の状態に合わせた栄養ケア内容)を作成しています。栄養ケア計画を作成する際には、①利用者の方の基本事項を入力②利用者の方やご家族の方の意向を聞き取り③解決すべき課題と低栄養リスクを判定④短期・長期目標の設定をしていきますが、利用者の方にとって無理のない範囲で現実味のある内容にするように気をつけて作成しています。作成した栄養ケア計画に基づいて栄養管理を実施し、低リスク・中リスクは3ヶ月に1回、高リスクは2週間に1回、低栄養のリスクに応じてモニタリング、評価をします。当法人での評価方法は毎月決められた期間内に利用者の方の体重測定を行うようにしているので、その体重測定の結果を見てモニタリングをし、体重の増減を見たり、体重から必要エネルギー量を計算して、実際の今の提供エネルギー量で問題がないかを確認します。必要エネルギー量の求め方は、当法人では入所時は現体重と年齢別の身体活動レベルⅠを用いて計算をしています。入所後は生活リズムや体重の増減を見て身体活動レベルの数値を変えていき、BMI25以上の方には個別に目標体重を設定して計算をしています。もし必要エネルギー量と提供エネルギー量に差が大きい方がいたり、体重の増減が大きい方がいたら施設長や担当支援員、看護師と話し合いながら、生活面で変わったことがないか等の聞き取りをしたりして食事量の見直しを検討します。ケース会議※1や職員会議にも参加をして、利用者の方の情報を得たり、栄養面での話をして今の食形態や食事量で大丈夫か、の確認も行います。当法人は歯科医師に来ていただき嚥下状態を確認していただいているので、その結果次第で食形態を変更する場合があります。このように日々、食形態が今の利用者の方に適しているかを確認し、先ほども記載しましたが、低リスク・中リスクは3ヶ月に1回、高リスクは2週間に1回モニタリングを実施していますので、利用者の方に合わせた食事量になるように見直しています。

3.これから行っていきたいこと

栄養ケアマネジメントに携わるからには、質の高いものにしていきたいと考えています。これからもより良いものにしていくために、まずはモニタリングをしっかりできるようにしていき、間食や普段の生活についての調査をして1日の行動を知ってそれぞれの生活や活動に合わせられるように見直していきます。また利用者の方の食事の様子を定期的に見に行ったり実際に食事介助に入ることがあるので、食べ方を見て栄養ケアマネジメントに活かしていきたいと思います。

4.まとめ

簡単にではありますが、当法人で行っている栄養ケアマネジメントについてお話させていただきました。これからも管理栄養士としてスキルアップをしていき、今後さらに質の高い栄養ケアマネジメントにしていきたいと考えています。

【参考】

厚生労働省

ニュートリー株式会社

栄養ケアマネジメントの手順利用者への配慮事項

栄養マネジメント加算様式