コラム

“香り”に癒される

みなさん、好きな香りはありますか?日々の生活や仕事に追われたり、人間関係で悩んだり、現代人なら多少なりともストレスを抱えていると思います。最近ではそんなストレスを和らげるために、アロマテラピーを楽しむ人も増えているそうです。実際に私も香りのあるものが好きで、日常的に使用するシャンプーやハンドクリーム等を購入する時は香りを確認してから購入したり、仕事が終わり帰宅してからはその日の気分に合わせてアロマやお香で気持ちを落ち着かせて過ごしています。今回は、香りの歴史、その効果や種類を紹介していきます。

【目次】

1.香りの歴史
2.香りがもたらす効果
3.香りの種類
4.まとめ

1.香りの歴史

新約聖書の中で、キリスト誕生のときに東方の三賢人が黄金、乳香、没薬を捧げたというくだりがあります。現代でも乳香は「フランキンセンス」、没薬は「ミルラ」としてアロマテラピーなどで広く使われています。また「ミルラ」はミイラ作りの際に防腐処理目的で使用され“ミイラ”の語源にもなったと言われています。このように人は古代から香りに対して、単純に楽しむという目的だけでなく、宗教や儀式に使用したり、医薬品に使用したり、化粧や権力の象徴として使用したり、様々な方法で生活に香りを取り入れてきたようです。

日本における香りと言えば「香道」があります。香道で使われる香木が日本に伝来したのは、今から1400年以上前と言われています。日本書記によると、595年に淡路島にも没水(没香という香木)が漂着し、島民が火に入れたところ素晴らしい香りが辺りに立ち込めたことから始まったと言われています。その後貴族の間で香りの文化が広がり、香道の確立だけでなく室内に香をたきこめたり、着物にたきこめたりと、香りを生活の一部として取り入れたとされています。

香りを表現する「Perfume」という言葉があります。その語源はラテン語の「PerFumum」すなわち“煙を通して”という意味であると言われています。そのことから、人は植物などを火に入れ、燃やすことで香りを発することで香りの楽しみ方を知ったと考えられます。

2.香りとストレスの関係、その効果

香りが私たちをリラックスさせてくれるか否かは、脳波の状態を測定することで確認することができます。脳が円滑にゆっくり働いている状態が最もストレスが少なく、脳がいつでも働けるようにスタンバイしている状態です。このような状態の脳波を分析してみると、а波がよく出ています。つまり「а波を増やしてくれる香りと嗅ぐ=脳・心・体がリラックスしている」ということになります。香りと言っても「良い香り」もあれば「悪いニオイ・悪臭」など、その種類は多種多様です。また、香りを嗅ぐだけで昔の思い出がよみがえることもあります。目に見えないし触れるわけでもないのに、人の感情に強く働きかけることができるのです。

五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)はそれぞれ刺激を受けると「大脳新皮質」という論理的思考や言語機能を支配している部分を経由してから「大脳辺縁系」という人間の本能や感情を支配している部分に情報が届きます。しかし、ニオイ・香りを感じる嗅覚だけは大脳新皮質を経由せず、大脳辺縁系に直接情報が伝達されます。つまり、「ニオイ・香りだけが直接本能に繋がる感覚」なのです。そして、大脳辺縁系の中には「海馬」と呼ばれる記憶を司る部位があり、香りの情報はダイレクトに海馬へ届くため、記憶の記憶は鮮烈に残りやすくなります。特定の香りによって、それに結び付く記憶や感情を呼び起こす現象を「プルースト効果」と言うそうです。

3.香りの種類

香りは大きく7つの種類に分類されます。ここでは7つの香りとその特徴をご紹介します。

・フローラル系…優雅で華やかな甘い香りで、美しい花々をイメージさせる、女性に人気の香り(ローズ、ジャスミン、ゼラニウム、ラベンダーなど)
・柑橘系…多くの人に受け入れられる、ナチュラルな香り(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど)
・スパイス系…刺激的で香辛料のようなスパイシーなテイスト、アジアやインド料理を想起する香り(シナモン、コリアンダー、ブラックペーパー、クローブなど)
・オリエンタル系…エキゾチックで官能的な独特の甘さを感じる、重みのある香りが特徴的(イランイラン、サンダルウッド、パチュリなど)
・樹木系…深い森で森林浴をしているような、思わず深呼吸したくなる樹木の香り(ヒノキ、シダーウッド、サイプレス、ティートゥリーなど)
・ハーブ系…爽快なハーブの香りでリフレッシュしたいときには最適なスッとした香りが多い(ローズマリー、ミント、バジル、タイムなど)
・樹脂系…木の樹脂から採取される香りで、粘度が高い重くて甘い香りが特徴(ベンソイン、フランキンセンス、ミルラなど)

4.まとめ

今回は、香りについていろいろとご紹介させてもらいました。みなさん、少しでも香りに興味をもっていただくことはできたでしょうか?同じ名前の香りでも、アロマやお香とその種類が変われば若干香りの感じ方も違うように思います。まずは自分の好きな香りを見つけて、いろいろと試してみるのもいいかもしれません。香りを嗅ぐと、心身ともに落ち着き自立神経やホルモンバランスが整えられると聞きます。それによってストレスの解消ができることもあるので、就寝前や目覚めのタイミング等、自分の生活やその時の気分に合わせて香りを楽しんでみてください。

【引用】
香りの効果について|日本デオドール