コラム

障がい者 マラソン活動について

当法人では、月1回垂坂山ブルーミングハウスにてマラソン(主にランニング)活動を実施しています。
マラソン活動では、スポーツインストラクターやマラソン招待選手等で活躍されている辻講師を招いて、ケガのしにくい走り方やストレッチ方法等を教えていただいています。
参加者は、垂坂山ブルーミングハウスの利用者の方を中心に当法人のG&Cホームブルーミングの利用者の方や外部から方も参加されています。
今回は、この活動の一部について紹介させていただきます。

1.障害者の方へのストレッチ等準備運動について
2.走る際の注意や走り終えた後のフォロー
3.まとめ

1.障害者の方へのストレッチ等準備運動について

我々がマラソン活動を上で、まず重要になってくるのは準備運動です。
活動に参加されている障害者の方は普段あまり運動をしていない方が多く、身体が硬いためいきなり走ることにより、足等を痛めることを防止することを目的に準備運動をしています。また準備運動の際の注意点としては、なるべく身体をはずむようなストレッチを心掛けています。例えば、アキレス腱を伸ばすときもバウンスさせるなどです。

また、重度の方においては、準備運動の手本を見せるだけでは不十分な方も多く、真似が出来ない方も見えます。その場合は、伸ばしている箇所を意識できないことが考えられることから、具体的箇所を指摘したり、職員で形を補助しながら整えています。また、伸ばさないといけない箇所を触る等も感覚過敏のある方以外には効果的だと思います。アキレス腱なら、足と体の向きを職員側で補助し整え、アキレス腱に触れるといった形です。

2.走る際の注意や走り終えた後のフォロー

【走る際の注意点】
①走り出す際、特に注意したいのが、靴紐です。靴紐が取れやすい方への工夫として、靴紐のない靴を購入することや靴紐を写真のように中に入れて工夫を行う事が考えられます。

②これからの時期大切なのは、水分摂取です。熱中症にならないように塩飴を準備したり、定期的な休憩等も重要になってきます。

③他に利用者の方の中には、足の爪が伸びていてケガに繋がったり、痛みがあるのに言えない、普段の運動不足から膝が痛くなる等の方もお見えになります。無理はさせないということを中心におきつつ、その辺りのフォローも定期的に辻講師と相談しながら行っています。

【走り終えた後のフォロー】
走り終えた後も必ず簡単なストレッチを行っています。クールダウンの際は、20~30秒かけてゆっくりそれぞれの箇所をのばすのがポイントです。
準備運動の際のような弾むようなストレッチはNGです。アキレス腱の場合は、ゆっくり体を前に倒す等具体的に示します。

3.まとめ

私がマラソン活動をしていて常日頃思うことは、ともに汗を流す連帯感にとても魅力を感じるということです。声掛けしながら、「抜きつ抜かれつ背中を追いかける」。そのことがそれぞれのリフレッシュに繋がったり、それぞれの成長に繋がったり、それぞれの交流に繋がったりしているのではないかと思っております。
あと活動を終えた後、下記のようなご褒美タイムも利用者さんに好評です(これが目当てな人もいるかも)!!
私は、屋根の下だけでは学べないことがあると思っています。マラソンというものを通して、仲間意識等を私たち職員も一緒に学んで行けたらなと思っております。また自分から行いたいと言われて参加されている方ばかりなので、その意欲がそげないように、この活動が充実できるように私どもも取り組んでいきたいと思っております。