コラム

行事の紹介

2025年が幕を開けました。新年になり、まず行うことに初詣を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。初詣は一年の感謝を伝えたり、新年の平和、健康を祈願するのが一般的と言われています。私も今年初めの行事で、利用者さんと一緒に初詣に行ってきました。今年もみなさん元気に楽しく過ごせますようにと祈願し、2025年をよりよい一年にしたいと思います。

「初詣」で始まった一年ですが、当法人には年間を通して様々な行事があります。法人内には複数の事業所があり、各事業所毎に様々な行事が開催されます。今回は私が所属するグループホームの行事を紹介したいと思います。

【目次】
1.年間行事の紹介
2.利用者さんの評判は?
3.まとめ

1.年間行事の紹介

グループホームには季節毎の大きな全体行事と、各ホーム毎の小グループの行事があります。まず全体行事について紹介します。
長期連休の行事(ゴールデンウィーク、お盆、年末年始)、夏祭り、日帰り旅行、クリスマス会が全体の大きな行事となります。毎回参加希望者を募って行いますが、不参加者はごく一部で、40名前後の方が参加されます。大人数であることと、年齢層が幅広く、体力的な差ができてしまうという課題から、長期連休の行事はグループ制で行っています。ゆったり過ごすグループと、活動的に過ごすグループに分けて計画します。今年度のゴールデンウィークの行事は音楽鑑賞会と外部でのサーカス鑑賞でした。お盆の行事は2日に分けてボウリング大会を行いました。年末年始の行事は年末にカレンダー作り、年始に初詣に行きました。
その他の行事はグループ分けをせず、全体で開催します。夏祭りではミニゲームと今年度初の試みとして、利用者向け勉強会「歯みがきを学ぶ」を導入しました。歯科衛生士の方に講師をして頂き、みんなで歯と歯みがきの大切さを学びました。日帰り旅行はマイクロバスをレンタルして名古屋港水族館へ行ってきました。クリスマス会は夏祭り同様、利用者向け勉強会「手の洗い方を学ぶ」を行った後、毎年恒例のビンゴ大会を楽しみました。
また、毎月1回「デリバリーの日」を設けており、飲食店のデリバリーやテイクアウトを楽しんでいます。自分たちでは注文が難しかったり、なかなか食べる機会がないものを紹介することで、利用者さんによい刺激になることがねらいです。節分、バレンタイン、ひなまつり、七夕、土用の丑、ハロウィン等、季節のイベントを絡めて楽しんで頂いています。
各ホーム毎の小グループで行う行事には、利用者さんの誕生日に合わせて誕生日外食に出かけます。外食に出かけるか、好きな料理をテイクアウトするか、各ホーム毎に誕生日の利用者さんと相談して決めています。

2.利用者さんの評判は?

利用者さんにグループホームのいい所を伺うと「行事が楽しい」「旅行に行ける」「おいしいものが食べれる」といった声が多く聞かれます。その中でも特に人気があるのは日帰り旅行で、コロナ禍前は岐阜や京都、大阪等、遠方へも出かけていました。バスの中でカラオケ大会が行われ、道中もとても楽しい時間を過ごせていました。コロナ禍を境に行事は我慢の毎日でしたが、昨年度より日帰り旅行を再開し、まずはということで近場のなばなの里へ行きました。今年度は名古屋港水族館と少しずつ拡大しており、来年度の行き先は一体どこになるのか。利用者さんから行きたいところを挙げて頂き、行き先を決定していく予定です。
毎月の「デリバリーの日」も評判は上々です。「今月は何?」と待ち遠しい声をよく聞きます。利用者さんにどんなものを食べたいかアンケートをとると、ハンバーグ、ピザ、エビフライ、からあげ、寿司、うなぎ、チャーハン…様々な声があがります。お店、メニューの選定は支援者で行いますが、その中から自分で食べたい物を選んで頂く大事な機会となっています。利用者さんも中高年層が増えてきているので健康への意識も大切になってきました。摂取カロリー、塩分、糖分等、健康を意識しながら、今後の「デリバリーの日」を楽しめるよう考えていきたいと思います。

3.まとめ

利用者さんの生活の中に、定期的に行事があることで、日々の生活が活性化するよい刺激になると思います。人それぞれ、よい反応に繋がることもあれば、そうでないこともあるかもしれません。それでも「行事」という刺激があることで、自分だけでは気づけなかったことに気付き、新しい発見を増やすきっかけになることを願っています。これは利用者さんだけでなく、支援者にもあてはまります。気付きを大切に、視野を広げ、学んで活かせる支援者になれるよう、今後も行事の在り方含め、様々なことを柔軟に考えていけるよう取り組んでいきたいと思います。