コラム

災害「その日」に備える・・・ 君と。

東海地区は、南海トラフ地震が危惧される。その地震をはじめ、豪雨、大雪、火災、さまざまな災害に、当法人は少しでも「その日」に向けて、備えて行きたい。。。と考えている。
この地域に、ともに生活する、多くの人と協力しつつ、未来に備えて行きたい。。。と思っている。
それでも、日々の仕事が優先され、災害備蓄や訓練はなんとか、やっていると言うのが現状。
法人の所在地である、四日市市の羽津地区は、市民活動が大変に盛んで、住民の方の防災意識も高い。法人としては、羽津地区や近隣の施設と連携して、「その日」に備えていきたいと考えている。

【目次】
1.行政、地域との連携が始まる。
2.「避難行動要支援者」について
3.法人内での動きと地域連携訓練について
4.まとめとおまけのお話

1.行政、地域との連携が始まる。

「その日」に備えて、何をしていけばいいのか?数年前から、法人敷地内に2基の大きな災害備蓄倉庫を設置して、その中身の充実を図りつつ、中身のローリングストック化?には、訓練にどう活かしていけばいいのか、悩みどころでもあります。法人内での懸案事項も増えて行きます。そうした中で、この秋には、四日市市との「指定福祉避難所」の協定締結に向けた、話し合いが始まりました。もとは、今般、義務化された法人の「BCP~業務継続計画」の作成工程で、地域連携の必要性を強く感じた若い幹部が、羽津まちづくり推進協議会と社協や行政に声を掛けて協力を求めていったところ、地域では以前から災害に向けた避難訓練等の活動は活発に行われていましたが、年始に起こった北陸での地震の影響大きかったのだと思います。行政も「指定福祉避難所」の設置について進めていて・・・・多くの備えに対する前向きなベクトルが重なっていき、今回、とても良い方向で相乗効果が起こりました。

↑法人代表、地域マネージャー、障害福祉課、危機管理課が集まっての打合せ(R6.秋)

 2.「避難行動要支援者」について

大規模な災害が発生したときに、高齢者や障害者など避難時に特に支援を 必要とする人を「避難行動要支援者」といいます。 「避難行動要支援者制度」は、本人の同意を得て、名簿(避難行動要支援者 名簿)に登録し、消防や警察、自治会、自主防災組織、民生委員・児童委員 などの避難支援等関係者へ、日ごろからその情報を提供することで、平時の 防災訓練や見守り活動、災害が起こった時の安否確認、避難誘導に役立てる 制度です。(よっかいち広報より)
障害福祉サービスを利用される障がいのある多くの方は、上記の「避難行動要支援者」に該当すると考えます。ただ、障がいのある方でも、日ごろからの訓練や、福祉サービスの支援者と協力すれば、自力避難が可能な方も多いと考えます。
今般、四日市市の方からの要請を受けて、指定福祉避難所の設置について、検討を行っています。まだまだどこの地域でも、進んでいない『要支援者の方のための備え』ですが、一般の方でも「その日」に対して、いかに行動ができるのか、そんな時に、災害弱者の方のためにどれだけのことができるのか。想像や想定をすることは、なかなか簡単なことではないと思います。

 

3.法人内での動きと地域連携訓練について

法人としては、地域・行政・法人・近隣施設と、今後は、コミュニケーションを取りながら、「その日」のために、備えを続けていけるように努力をしていきたいと考えます。
まずは、みんなが興味を持って、取り組んで行ける体制を整えていきます。法人内では、災害委員会を設置し、BCP(業務継続計画)に定めた訓練や研修について、各事業所での進捗状況の聞き取りや、伝達研修を行っています。各事業所の災害委員は、事業所での状況を報告したり、今後の取り組みについて、話し合ったり研修を受けたりしています。
地域との連携としては、11月に福祉避難所設営にかかる訓練を実施しました。当日のストーリーとかはなく、時間や場所の設定と役割のみで、訓練を行いました。
慣れない職員は、今日のマニュアルや計画書がないから、どうしたらいいのか。。。と言う話をしました。そういえば、夏に実施した地域の小学生向けの防災サバイバルキャンプもそんな感じだったことを思い出して、、、、。と、こんな感じで、当日の訓練は多くの方のご協力のもと、夕方からの開始とはいえ、熱心な意見交換もでき、私的には何か「その日」の備えに向けた準備行動の一つができたかなと感じました。

 

その日は、法人内の災害委員、避難所を想定した事業所「ラポールブルーミング」の管理者、四日市市の障害福祉課、危機管理課、羽津地区地域マネージャー、四日市市社協の職員さん、富田浜老人保健施設、海蔵地区の特別養護老人ホームの方々、羽津地区連合自治会長をはじめ地域住民の方など、多くの方が集まり、地域防災力のために、皆さんが思いを持っていることを感じることができました。この訓練のために、障がい当事者の地域で独り暮らしをしている若い男性の方、そして県外から講師として災害支援・地域作りなど様々な分野で活躍されている桒原英文氏(社団FEEL Do代表理事)もお越しいただき、意見交換に熱を投じて頂きました。

↑訓練当日は、こんな感じで羽津地区が準備した地域マップを使っての訓練でした。
この訓練以外にも、12月には羽津地区全体の防災訓練を、地域内三校の小中学校を会場にして実施。その際も、設定のみ、計画書なし、役割分担は参加者がその場その場で話し合って決めてやっていく。「その日」を想定した実践的な訓練だと感じました。

4.まとめとおまけのお話

訓練だけじゃ、人は面白くないし、興味を持つのも難しいです。みんな、備えの必要性は理解していても、日々の生活が優先されます。それもこれも含めて、お互いにいろいろな(それこそ災害以外の話題、日々の愚痴、楽しかった話、etc.)コミュニケーションを取りながら、横のつながりができて、「やっぱり、訓練に参加して良かったね。」「また備えはやっていかなきゃね。」と言う言葉を参加者から、絞り出さないといけないです。羽津まち協は、そう言った時の工夫が上手です。主催者側も、準備が大変でしたが、アルファ米を美味しく食べようと、卵入りチャーハンを作りました。
材料は、災害備蓄用のあの美味しくない「アルファ米」と家庭にきっとありそうな、下記の材料です。
卵、たまねぎ、刻みベーコン、塩、コショー、サラダ油、あれば中華味(顆粒の調味料)・・・。
これって、多分、備蓄してなくても多くのご家庭の台所にありそうなものです。作り方は、簡単です。アルファ米を前日から、水で戻しておきます。作る前に味見しましたが、このままでは食べれたものではありません。
① 薪で熱した鉄板(これは、文化祭の模擬店で活躍する焼きそば用の鉄板です。)にサラダ油を多めにひいて、玉ねぎとベーコンを炒め、そこに水で戻しておいたアルファ米(この時は1/2箱)を投入。塩コショウをして、しっかり炒めます。(混ぜるのに、男性の腕力が必要かも、、、、。)塩コショウと、中華味の投入のタイミングは、好き好きで。
②次に、鉄板の端で、溶きほぐした卵をしゃしゃしゃっと軟らかめに炒め、①で炒めたアルファ米の上に乗せて、全体を混ぜて行きます。卵が固くならないように、全体をふわっと。。
③チャーハンが出来上がったら、鉄板が焦げてしまうので、大きな番重か、ボールにこれを手早く移します!!これが大切。鉄板の上で分けてたら、必ず焦げますよ(^^)/
もちろん、大好評で「え?これってアルファ米で作ったの?」とお代わりをするひと続出。
当法人の周りの地域では、本当に地域防災力が、高まっていると感じます。法人も、地域や行政とよりコミュニケーションを取りながら、その波に何とか乗せてもらいつつ、「自分たちの地域は自分たちで守る」べく、備えの行動に努めていきたいと考えます。私たちだけではなく、そう、「君と」、です。

 

資料:(令和6年6月上旬号広報よっかいち・PDF四日市市危機管理課)
四日市市防災情報
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