コラム

四日市福祉会の活動について

私は現在情報系の短期大学に通っています。両親が介護福祉士であることから福祉に興味を持ちましたが、知識はほとんどありません。今回は日常生活支援2日間、イベント・クラブ活動の支援3日間の、計5日間の実習に参加しました。その中から、両支援を1日ずつ、計3つの活動をピックアップしてお話ししようと思います。

目次:
1.グラウンドゴルフ
2.犬のおやつクラブ
3.リハビリ
4.まとめ

1.グラウンドゴルフ

実習3日目に、2つのクラブ活動に参加しました。1つはグラウンドゴルフ部です。この日は雲一つない青空で、皆口を揃えて暑いと言っていました。
グラウンドゴルフは長く行っている人が多いようで、皆さんとてもお上手でした。遠い所から1発でホールに入れた人もいて、とても盛り上がっていました。
グラウンドゴルフ終了後、様子がおかしく、何度か声をかけても返答のない利用者さんがいました。そのことを職員さんに伝えたところ、「暑さから体調を崩してしまっていた」みたいで、すぐに対応してくれました。このとき、気になったことや変化はどんなに小さなことでも拾っていくことが大切だと実感しました。
これまでの実習で利用者さんと会話が続かなかったり、聞こえづらいから返答が返ってこないのだろうと思うことは何度かありましたが、今回はそれらとは違うということに気付き行動できたので良かったです。
体調の良くなかった利用者さんも、最後は他の利用者の方々と職員さんと一緒に楽しくアイスを食べていました。

2.犬のおやつクラブ


実習3日目、もうひとつは犬のおやつクラブです。

四日市福祉会のパン屋さんで販売する犬のおやつを作りました。調理工程の中でも、利用者の方々は型抜きを頑張っていました。
この活動で特に印象に残っているのは、声でのコミュニケーションが難しい利用者さんとの接し方です。何を伝えたいのかがわからず、戸惑うことが何度かありました。しかし、後で職員の方々に相談してみた結果、小さな動作の中にその人なりの表現があることを知りました。実習の中で、その人なりの表現方法があると聞くことは何度かありましたが、この時はっきりとその意味を理解することができました。

3.リハビリ


5日目は、重度の利用者さんのいる施設(垂坂山ブルーミングハウス)へリハビリの見学に行きました。リハビリ室には理学療法士の方がいらっしゃいました。知的障がい者の支援を主とする施設で理学療法士がいる所は珍しいようです。

この日は、理学療法士の方が障がいに関する専門的な知識を交えてお話を聞かせてくれました。専門知識は自分には難易度が高すぎると思っていたのですが、4日間の実習で感じた疑問の解消や、利用者の方々の特徴について、新たな気付きを得ることができました。もっと詳しく学びたいと思えるとても良い機会になりました。

4.まとめ

5日間の実習では、実際に体験してみないと気付くことができないことをたくさん知ることができました。驚きだらけの毎日で、とても充実していました。
また、全体を通して、四日市福祉会はとても相談しやすい環境だと感じました。対話に苦手意識をもっている私に対して、どの職員さんもゆっくり悩みを聞いてくれましたし、疑問の確認も行ってもらえたことでとても話しやすかったです。小さな出来事も、それくらい気にしなくてもいいと突き放さず、きちんと聞き入れた上で気にしなくてもいいと声をかけてくれたのがとても印象的でした。